僕自身は地方で生活したことがありません。ずっと東京で育ち、東京の学校を出て東京で働いてきました。
サラリーマンも都合20年くらいやりましたが、なぜか国内外を含めて転勤がなかったのです。地方は出張や旅行で行くだけで生活体験はありませんでした。
最近、渡り鳥ハウスを探しに、一週間で3か所の地方を旅しました。四国の高松市、愛知県渥美半島、そして大分市。そこで感じたのがこの3つの都市がとっても豊かであることでした。
まず共通するのが、どのエリアも過疎ではなく、街の中に大手企業の工場などがあって産業が盛んなこと。渥美半島の田原市にはトヨタレクサスの工場があるほか農業も盛んで、自治体別農業生産額では国内第二位なんだとか。つまり雇用が確保されていること。これはとても大事なことですね。工場などで働く人は年収で400万円程度の人が多いです。都内なんかでは結構生活するのが大変ですが、こうした人たち、意外と豊かなのです。独身の時は親の家から通えば、住居費はかかりません。
結婚しても最近はほとんどが共働きですから、2人合わせれば年収は600万円から700万円くらいになります。どのエリアもマンション価格はファミリータイプで2500万円くらいで手に入ります。世帯年収の3倍から4倍程度ですから、十分買えてしまうわけです。
ところがこれが東京なら大変です。世帯年収700万円くらいでは6000万円から7000万円もするマンションを買うのは、人生をかけるに等しい負担になりますよね。挙句は子供の教育費や日々の生活コストの高さを我慢しなくちゃならない。
いっぽう地方にいても、今や東京でのはやりものなんてなんでも買えちゃいます。アマゾン、楽天。エンターテインメントだってNetflixでなんでも観れちゃう。それでいて自然環境は豊かだし、飯だってうまい!
地元の方に聞くと、最近では若い子たちは学校を卒業しても、必ずしも東京や大阪には行かずに、地方でwellbeingな生活を楽しむ子も多いのだとか。東京人からするとちょっとずるくない?
ならば、東京人だって東京の会社に籍を置きながら地方でテレワーク、ありですよね。先日NTTさんがグループ主要7社で働く従業員6万人のうち半数にあたる3万人はオフィスに来なくてよくて、全国自由に住み放題にしちゃいました。
おっ?NTT渡り鳥できそうじゃん?なんだかわくわくの時代になってきましたね。