コロナ以前からリモートワークを推進するIT企業
今回wataridoriでワーケーションをご体験頂いたのは、主にウェブサイトのシステム構築をしている、コンクリートファイブジャパン株式会社の代表初め6名の皆さん。コロナ以前からリモートワークをしている企業で、就業中はオンライン上で常に会話が出来る状態にしながら、メンバーがそれぞれの拠点からチームに参加しています。今回ご体験頂いた皆さんも、北海道、東京、埼玉、愛知、兵庫から来て下さいました。
取材させていただいた模様をお知らせします。
フルリモート・IT企業は、wataridoriをどう活用する?
体験前は、タスクを振り分けてチームでシステムを構築する一方、社員同士が直接会う機会が少なく、コミュニケーションの粒度を心配している様子。主に英語でコミュニケーションを取る外国人のメンバーも含めて、チームビルディングと、新しい働き方の体験を兼ねたワーケーションを目指して、岐阜県・高山をお選びいただきました。
山に囲まれた「渡り鳥ハウス_上宝」と、市街からのアクセスも便利な「渡り鳥ハウス_江名子」の両方にお泊まりいただき、リモートで普段のお仕事をしながら、合間に時間を作って高山でしかできない体験にもチャレンジしていただきました。

いつものメンバーで、いつもと違うことを楽しむ
事前のヒアリングでは、普段からリモートで働いているので、直接会って一緒に作業をする機会がほとんどないとのことでした。そこで、まずはみんなでBBQをすることに!上宝に向かう途中に買い出しをして、高山のアンバサダーの金住さん、コンシェルジュの櫻井さんにお手伝いいただきました。

火を起こす、野菜を切る、お肉を焼く、、、いつものメンバーでいつもと違うことをすると、それぞれの知らなかったキャラクターが分かるものです。意外と気配り屋さんだったんだ!、こんなにおしゃべりなんだ!、食べる専門じゃん!など、お互いに発見があったようです。始めはぎこちなく準備をしていましたが、BBQを終えて片付けをする頃にはすっかり打ち解けて、作業もとてもスムーズになっていました。
上宝は、10月になると日が沈んでからは寒くなるので、その後は囲炉裏を囲んで金住さんとお話しする場面もありました。普段の生活ではなかなか関わることの出来ない、多様な仕事、バックグラウンド、人生経験をお持ちの地域の方々と関わることが出来るのもwataridoriの特徴の一つです。

金住さんは東京で長くお仕事をし、今は高山で生活の拠点を築いていらっしゃいます。そんな人生の先輩から上宝のことや、地域で暮らすことの魅力を直接聞き、時には実は普段から思っていた本音を投げかけてみる、そんな時間になりました。その後は6人で地元・飛騨古川の日本酒、裏事情を飲み、それぞれのタイミングでお休みになったそうです。

離れても、いつもの場所と変わらず仕事する
翌朝の9時半ごろにお邪魔すると、既に皆さんお仕事を始めていらっしゃいました。周辺を探索がてら早朝のランニングをしたり、お仕事前にコーヒーを飲んだり、朝もそれぞれの生活のルーティンのまま過ごしたそうです。wataridoriは暮らすことを中心にしたサービスなので、いつもと同じように暮らす下地としてハウスをご用意しています。普段のルーティンをwataridori生活でも出来ることで、違う場所でもいつものパフォーマンスを発揮出来ると考えています。
リモートワークやワーケーションは、スケジュールをご自身で組み立てることがスタートではないでしょうか。コンクリートファイブ・ジャパンの皆さんは、普段からリモートワークをしているだけあって、すごく慣れていて、それぞれスケジュールを調整され、入れ替わりながら稲刈りとレンコン収穫を体験することになりました!

普段は別々の拠点で働くみんなで同じ体験をする
生活倶楽部メニューでは「稲刈り」を体験。wataridoriのサポーターをして頂いている、まんま農場の小林さんにお世話になりました。広い田んぼの稲刈りをするための大きなコンバインを、順番に操縦させていただきました。途中、それぞれがご自身の田舎のことや田んぼでの経験を話しているのが印象的でした。「稲刈り」を中心に話が広がり、相手の人となりが見えてくるのも、オフィスではありえないこと。地域ならではの体験です。

午後には櫻井さんのレンコン畑でレンコンの収穫も。レンコンを黙々と掘り続ける人、全く掘れない人、コツを習いながら悪戦苦闘する人、ここでもキャラクターが分かれます。アドバイスをし合ったり、作業着の脱ぎ着を手伝ったり、みんなで初めてのことを体験して、チームワークがすごく良くなっていくのを間近で見せていただきました。

wataridoriで見つけた、社員との関わり方
「会社をやるってこういうことなんだ、と思った」と言って下さったのが、コンクリートファイブジャパン代表の菱川さん。普段はそれぞれが得意分野を生かして仕事をしている一方、仕事ではない、暮らしの体験を一緒にすることで、個性が見え、役割分担が明確になっていくのを実感したそうです。
長く勤めている人、新しく参加した人、それぞれの専門分野などで、会社の中だけだと変えられない人間関係がある中で、一旦新しくフラットな関係性を築くことが出来るのが、wataridoriの体験だと聞かせてくださいました。

今まで知らなかった、同僚の一面に気づく
参加された社員の久保田さんは、コミュニケーションは言葉だけではないことを実感されたそうで、外国人メンバーの「2割しかわからなかった英語が、3割分かるようになったと思う」という言葉が印象的でした。
相手が何を伝えたいかを理解するには、相手を知らないと成り立ちません。久保田さんの言葉には、wataridoriでお互いに新しい一面を発見し合ったことが隠されていました。仕事仲間としてだけではなく、人と人として関わるようなコミュニケーションが出来る場を、ご用意出来たようです。
